第13回:株銘柄_考察【ボルテージ】
今日は株式テーマ「人工知能」に枠を絞って、企業をピックアップしてみました。
ボルテージは「アート&ビジネス」という企業理念を掲げ、ユーザーの心を打つ感動コンテンツを提供することを経営方針とする。同社の事業は、モバイルコンテンツの企画・制作・開発・運営を行う「モバイルコンテンツ事業」である。なお、モバイルコマース事業は平成24年3月31日付で、その他の事業は平成24年6月30日付で閉鎖した。モバイルコンテンツ事業では、インターネットに接続可能な携帯電話(フィーチャーフォン、スマートフォン)の利用者を対象とした、モバイルコンテンツを企画・制作・開発・運営。同社は、モバイルコンテンツ市場における、ソーシャルアプリ市場・スマートフォンアプリ市場の拡大や、キャリア公式市場の環境変化に対し、「ソーシャルアプリ」「キャリア公式サイト」「スマートフォンアプリ」「海外」の4カテゴリーに分けて、収益源の多様化を図る。
女性向けのソシャゲ開発・運営をしているイメージが強くて、人工知能…?と思ってみたら、 近々VRやAIを用いた新会社を設立するからでした。
- 業績
決算期・予実 | 発表日 | 売上高(前期比) | 営業利益(前期比) | 経常利益(前期比) | 当期利益(前期比) | ||||
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201606(連) 会社実績 |
2016/08/15 | 11,219 | 530 | 488 | 210 | ||||
201706(連) 会社実績 |
2017/08/14 | 8,820 | (-21.4%) | 141 | (-73.4%) | 158 | (-67.6%) | 24 | (-88.6%) |
201806(連) 会社予想 |
2017/11/02 | 10,000 | (13.4%) | 300 | (112.8%) | 300 | (89.9%) | 190 | (691.7%) |
2017年6月決算では主力の女性向けアプリの売上が伴わず、広告費も削減したらしいですが売上補填に至らず大赤字状態です。それ以外に実験的なコンテンツとして、男性向けや北米向けコンテンツは売り上げ好調の模様。大規模な組織改革を行うとのことで、業績に寄与するのは平成30年6月期以降を見込んでいる…というのが上記で記載した新会社の設立にあたるのだと思います。
事業リスクについても見てみました。大きく3つをあげました。
1)事業内容におけるリスク
モバイルコンテンツ市場が常に変化しているため不透明性が高い…のは百も承知ですが、これを主軸にしている企業なので一番左右される要因ですね。
2)海外展開による政治・経済、社会情勢、宗教等によるリスク
市場は日本だけでなく、英語版のコンテンツも配信しているようです。ただ、文化やニーズなどが違ってくるでしょうから、多少なりともリスクは存在しますよね。因みにサンフランシスコに開発拠点があるそうです。
3)ストック・オプション制度の行使による株式価値の希薄化
初めて知った制度ですが、こんなのがあるんですね。。
予め決められた価格で自社株を買う権利をいいます。予め決められた価格が時価より安かった場合、この権利を与えられた者は利益を受けますこれによって、会社は取締役や使用人の意欲や士気を高め、一方で、会社は株価の値上り益を通じて、取締役や使用人に将来の報酬を与えることができます。
現在の発行済み株式数の0.07%が潜在株式に該当するらしいのですが、この数値でどれくらい左右されるのでしょうか…まだまだよくわからないことが多いです(;´∀`)
- チャート
株価の値動きがそもそも激しい業界なので、投資としては今後も手は出さないでしょうけれども、VRやAIを駆使したモバイルコンテンツをどう発展させていくかが見ものだと思います。