第17回:株銘柄_考察【ホットリンク】

今日は1月29日現在において、PER(会社予想)が最も高い会社を見てみようと思います。

株式会社ホットリンク

株式会社ホットリンク(英語: Hotto Link Inc.)は、東京都千代田区に本社を置くビッグデータの取得・分析を行う企業。上場前まではオプトの関連会社であった。主に取り扱うデータの情報源はTwitter、ブログ、5ちゃんねる(旧・2ちゃんねる)としている。

ホットリンク - Wikipedia

 

  • PERを計算(1月29日終値基準)

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株価    :799円

発行済株式数:13,166,800.0

時価総額  :10,520,273千円

当期純利益 :100万円

(2017年12月決算)

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 PER    :10,520.27

(会社予測)

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  • 業績
決算期・予実 発表日 売上高(前期比) 営業利益(前期比) 経常利益(前期比) 当期利益(前期比)
201512(連)
会社実績
2016/02/12 2,439   126   60   18  
201612(連)
会社実績
2017/02/14 2,187 (-10.3%) -654 (-619.0%) -671 (-1218.3%) -639 (-3650.0%)
201712(連)
会社予想
2017/11/13 2,443 (11.7%) 29 (104.4%) -- (--) 1 (100.2%)

 見るも無残な業績なんですが…売上はさほど悪くないにしても営業利益が2016年12月決算時にとんでもないことに…ですが、調べてみるとこの数値は米国子会社の「のれん代」(約6億円)が大きく占めていることが決算書に書かれていました。

買収したのは”Effyis社”と呼ばれる、中国版Twitter「Sina Weibo」のデータへの商用利用可能なフルアクセス権の販売ライセンス(中国国内への販売を除く)を付与された、米国ミシガン州ベンチャー企業です。

中国ソーシャルメディアのモニタリングや分析に関するニーズが急速に高まっていることから、現在、Sina Weibo、及びその他中国系ソーシャルメディアデータの売上が拡大しているそうで、そこに目をつけたのでしょうね。

www.hottolink.co.jp

 

なので大きなかなり大きな投資をしたため赤字決算となっていますが、2020年12月決算に向けてAI技術とインバウンド消費(東京五輪を意識していますよね…)を事業とするプロモーション商材の拡大などを行い、売上1,000億円規模を目指す!と目標を掲げています。

2017年12月決算では、米国子会社のソーシャル・ビッグデータ販売なども寄与して売り上げは好調のようです。

投資家たちの期待値の高さからこの馬鹿高いPERに結びついているのだと思います。

 

  • チャート

決算発表日が近々あるので、内容によってはもう少し上がる可能性があるかと思います。3年後を目指してこれだけの投資をしたのであれば今の内に買ってみるのもありかもしれませんね…